経験と科学的な裏付け

　今日も後継者研修。テーマが繁殖について、ということで結構気合を入れて臨みました。
　繁殖、というより生産の知識は、もっぱら義父母をはじめとする生産者の経験から得た知識を教えてもらっているのが現状ですが、彼らはそれが何なのか、何故なのか、ということを問わないために、すべてが説得力に欠けています。そういった意味で、この講義は疑問点を大いにぶつけてみました。
　さすが獣医さんでした。専門的なことはここでは書きませんが、ハラミ（受胎している繁殖）に上がり馬（競走から帰ってきた馬）を近づけると流産する可能性がある、ということひとつをとっても、科学的な説明を頂き、今までのモヤモヤが吹き飛びました。
　長年の経験が無駄などということは決して言いませんが、科学的な裏づけをすることによって、知識として得ることに加え、やってきたことへの修正などもできます。これは競馬の世界だけの話ではないのでは？